Canva(キャンバ)は、無料でもたくさんのテンプレートや素材が使える便利なデザインアプリです。
タブレットやスマホ、パソコンなど、どんなデバイスでも使えるため、だれでも気軽にデザインを楽しめるのが魅力です。
ただし、Canvaを安心して使い続けるためには「著作権」や「商用利用」に関するルールを知っておく必要があります。
この記事では、Canva初心者の方にも分かりやすく、使用時に注意したいポイントをまとめて紹介します。
▷Canvaで素材を使うときに気をつけるべき著作権と商用利用のルール
▷ロゴや印刷物にCanva素材を使うときの注意点
▷Canva公式ライセンスページの見方と確認ポイント
一緒に見ていきましょう!
商用利用と個人利用の違いを知ろう

Canvaの素材は、基本的に個人利用・商用利用の両方に使えるものが多いですが、すべてが自由に使えるわけではありません。
■ 商用利用とは?

- ブログやSNSで商品を紹介したり広告収入を得るために使う
- ハンドメイド作品や印刷物にして販売する
- お店やサービスのチラシやメニュー表に使う
具体的には対価を得るといったくくりになります。
■ 個人利用とは?

- 家庭で楽しむぬりえやカレンダーを作る
- 子どもとの工作で使う
- 自分のSNSや日記で画像を投稿する(宣伝目的でない)
自分や自分の家族といった小さな範囲でお金をもらう目的ではなく使用することが個人利用となります。
商用利用OKと書いてある素材でも、すべてが無制限に使えるわけではないので注意が必要です。
Canvaの素材をそのまま再配布・販売するのはNG

Canvaの素材、ひとつひとつには著作権があります。
・Canvaではデザインの作成者が著作権を有する
・Canvaで作成したデザインは商用利用可能
とされています。
著作権を分かりやすく言うと…
著作権とは、自分が考えたり感じたりして作った「作品」を守るための権利のことです。
例えば、絵や音楽、文章、小説、写真などが「作品」にあたります。
著作権は、その作品を勝手に使われたり、名前を消されたりしないように守るための法律のルールのことです。
つまり、誰かの作品を使いたいときは
その人の許可が必要で許可なくコピーしたり、ネットにアップしたりすると法律違反になります。
みんなが安心して作品を作ったり楽しんだりできるようにあるルールです。
Canva素材の著作権と商用利用
Canva内の素材やテンプレートにはそれぞれ著作権があり作成者や提供者に帰属しています。
これを第三者である私たちがオリジナルデザインした場合に商用利用が可能です。
クレジットの表記は不要
素材の著作権者に許諾をとる必要もありません。
多くは商用利用可能ですが、すべてではないため利用前にライセンス条件を必ず確認しましょう。
Canvaにある写真・イラスト・アイコン・テンプレートなどの素材は、Canvaの中でデザインに使うために提供されています。
以下は著作権侵害に該当する場合があります。
・素材を切り取ってそのまま他の人に配ったり加工せずに再販売したりする。
・Canvaの素材を使って作成したデザインやロゴを商標登録する。
・既存の著作権のありものを真似てデザインを作る。(盗用)
たとえば、Canvaで使えるイラストをそのまま印刷してシールとして販売するのはNG。
商標登録を目的としたデザインは「図形」でつくるなど配慮が必要です。
生成AIも有名人やキャラクターの利用はNG !
ポイントは「自分のデザインに取り入れる」こと。
オリジナルの構成・文字・写真などを加えてアレンジすることが大切です。
ロゴやブランドで使いたいときの注意点

Canvaにはロゴテンプレートもありますが、そのまま使って「自分のロゴ」として登録・独占することはできません。
誰でも使えるテンプレートだからこそ、オリジナリティがないロゴは商標登録できない可能性が高いです。
ブランドとして使う場合は、
- 自作の要素(文字・イラスト)を入れる
- Canvaテンプレートをそのまま使わないなど、工夫する必要があります。
印刷して販売する場合はとくに注意!

Canvaは印刷にも強いですが、テンプレートや素材を使って印刷物を販売する場合は要注意!
たとえば
・Canvaテンプレートのポストカードをそのまま販売
・Canvaの素材をコラージュしただけのチラシを請け負う
・CanvaのアイコンをLINEスタンプに使って販売する
これはどれも素材の再利用・再販売と見なされる可能性があり、規約違反になることも。

印刷して販売したいときは、
〇写真を自分で撮影する
〇文字や構成を一から作るなど、「自分の作品」と言える工夫を加えましょう。
Canva公式ライセンス情報(リンクあり)
公式のライセンス情報をチェックすることで、より安心して使うことができます。

Canvaコンテンツ使用許諾契約
https://www.canva.com/ja_jp/policies/content-license-agreement/
特に「無料素材」「Pro素材」「テンプレート」などで使用ルールが異なる場合がありますので、迷ったら確認するのがおすすめです。
素材の確認の仕方
素材を選択して「…」をタップして詳細を確認。
商用利用可と記載があればOKです。
【まとめ】安心・安全にCanvaを楽しむために
Canvaは、初心者でも楽しく使える素敵なツール。
でも、著作権や商用利用のルールを知らずに使ってしまうと、思わぬトラブルにつながることもあります。
- 素材の使い方は要確認
- 再配布・販売にはオリジナリティを
- ロゴや販売作品には工夫を加える
- 公式ライセンスページをブックマークしておく
基本をおさえて、安心してCanvaを使いこなしていきましょう!