
デザインで使うカラー、どうやって選んでいますか?
画像やデザインを作るとき、「この色でいいのかな?」と迷ったことはありませんか。
この記事では、Canva初心者さんが知っておきたい「色の印象」「カラーパレットの使いどき」「色の使い方」について、やさしく解説します。
さらに、具体的なカラーコードとおすすめの使い方も紹介します。

Canva無料版で使える機能を中心に紹介していきます!
カラーパレットについては、タブレットでの操作スクショを交えながら分かりやすくまとめていますので、記事を読みながら一緒に試してみてください。
イメージに合った色を使おう!Canvaで学ぶ配色の基本

色はただの見た目の違いではなく、人に与える印象や気分を大きく左右する力を持っています。
たとえば、同じ内容の画像でも、背景が赤なのか青なのかで受け取られ方がまったく違うのです。
色が与える印象とは?
色には「心理効果」と呼ばれる、人の気持ちや行動に影響を与える力があります。
たとえば赤は「情熱」「元気」をイメージさせ、青は「誠実」「安心」をイメージさせます。
色の印象は以下のように大きく分けられます。

- 暖色系(赤・オレンジ・黄色など)あたたかさ、元気、明るさを感じさせる色。注目させたいときに効果的です。
- 寒色系(青・緑など)落ち着き、信頼感、さわやかさを感じさせる色。清潔感や安心感を与えたいときに役立ちます。
- 無彩色(白・黒・グレー)シンプルで洗練された印象。引き締め役や背景として使いやすい色です。
このように、色は見る人の気分を変える力を持っています。
だからこそ、デザインをするときには「自分が伝えたいイメージに合った色を選ぶ」ことが大切です。
Canvaの 色の使い方とカラーパレットとは?

Canvaには「カラーパレット」という機能があります。
これは複数の色をセットにして保存・利用できる機能です。
例えば、テーマに合わせたセットになったカラーをボタン1つで変更できたり、ブランドカラーやイベント用の色合いを決めておきたいときにとても便利です。
いちいちカラーコードを入力しなくても、テーマを選択したり登録しておけばすぐに同じ配色を呼び出せるので、統一感のあるデザインを作りやすくなります。
Canvaのカラーパレット|無料と有料の違い
カラーパレットは便利な機能ですが、無料プランと有料プラン(Canva Pro)で使える範囲に違いがあります。
無料プランでできること
- 色を一つずつ選んで使える
- デザイン内ではテンプレートやあらかじめ用意された配色のみ利用することができる
- 素材から色を抽出する機能も使える(→イメージパレットの機能)
ただし、無料版ではパレットを保存しておくことができません。
複数のデザインをまたいで統一したいときには少し不便です。
有料プラン(Canva Pro)でできること
- オリジナルのカラーパレットを作成して保存できる
- 複数のパレットを登録できる(イベントごとにカラーを変えたいときに便利)
- ブランドカラーとして登録でき、毎回同じ色を簡単に呼び出せる
- チームで共有して使える
「仕事やお店のSNS投稿を統一したい」「ブランドカラーを毎回同じにしたい」といった場合は、有料版を利用すると効率がぐっと上がります。
カラーパレットの使い時と操作方法

カラーパレットは次のような場面で特に役立ちます。
- 複数の画像やスライドを同じ雰囲気でそろえたいとき
例:Instagram投稿を統一したいとき、イベント資料をまとめたいとき。 - イメージやテーマを決めているとき
例:お店のロゴカラーを毎回同じにしたいとき。 - 配色が苦手で迷ってしまうとき、テーマごとのカラーを出してくれるので統一感が出る。
Canvaでカラーパレットを使う方法(タブレット操作)
実際にCanvaでカラーパレットを使う手順を説明します。
① デザイン編集画面で、左側メニューの「スタイル」から「カラーパレット」を選択。
「すべてを表示」で複数の配色パターンが表示されます。

②好きなパレットをクリックするだけで、素材やテキスト、背景の色味が一括で変更可能できます。

同じパレットを再び選択すると色味がシャッフルされて変更されます。

Pro(有料版)は「ブランドキット」メニューから事前に配色セットを登録可能。
プロジェクトごとに好みの色セットをいつでも呼び出し可能。
変更できない素材があるみたい…複雑な素材はできないことがある

写真や水彩で描いたような色が複雑に混ざり合った素材はカラーパレットで色味を変更できない場合があります。
※この部分はタブレットのスクショを載せるとより分かりやすいです。
カラーパレットとイメージパレットの違い
イメージパレットとはイラストや素材の色味から自動で配色を作ってくれる機能です。

無料版:
画像や写真をアップロードすると、その写真画像から自動で配色を抽出し、デザインの配色候補を見つけられます。
有料版:
自動抽出機能が使えるだけでなく抽出した配色を「ブランドキット」のカラーパレットとして保存したり、さらに多彩なパレットを管理することができます。
イメージパレットの使い方

自動でその写真の印象に近い配色パレットを提案してくれるので好きなものを選択すると画像全体のカラーが変わります。
配色内で色の位置が変わる「シャッフル」機能もあります。
カラーコードの入力方法
Canvaでは色を「カラーコード(#から始まる6桁の英数字)」で指定できます。
例えば真っ赤なら「#FF0000」、白なら「#FFFFFF」といった具合です。
入力方法は以下の通りです。
①色を選ぶ画面を開く

②「#」の入力欄が出るので、そこにコードを入力。

これで自分が調べた色や、他のサイトで見つけた色をそのままCanvaで使えます。
スポイトカラーの使い方
スポイトカラーとは色を画面から直接抽出して使える機能です。
①色を変えたい素材を選択する。

変えたい素材のカラーの選択画面を開きます。
②スポイトマークから拡大鏡で色を選ぶ


色の使い方とカラーパレット おすすめカラーコード

ここからは具体的に色を見ていきましょう。
それぞれの色の「明るい色」「よく使われる色」「暗い色」に分けて紹介します。
※ここでは代表的なカラーコードを挙げています。
赤

- 明るい:#FF7F7F
やさしい赤。元気でポップな印象。子ども向けにおすすめ。 - よく使われる:#F43737
情熱・注目を集めたいとき。ボタンやタイトルに。 - 暗い:#8B0000
重厚感、強さ。シックなデザインや高級感に。
ピンク

- 明るい:#FFC0CB
かわいらしさ。背景やアクセントに。 - よく使われる:#FF69B4
ポップで元気。可愛い系のSNS投稿などにぴったり。 - 暗い:#C71585
大人っぽさ。女性らしさを強調したいときにも。
オレンジ

- 明るい:#FFD580
やさしく親しみやすい。イラストやアイコンに。 - よく使われる:#FFA500
にぎやかで楽しい。食べ物系におすすめ。 - 暗い:#FF8C00
深みのあるオレンジ。秋らしさや安定感に。
黄色

- 明るい:#FFFF99
明るく元気。背景に薄く敷くと爽やか。 - よく使われる:#FFFF2E
注意・元気。目立たせたい場所に。 - 暗い:#CCCC00
落ち着いた黄色。自然系や和風デザインに。
緑

- 明るい:#98FB98
やさしく安心感。自然やリラックスに。 - よく使われる:#008000
安定感・健康。ロゴやナチュラルデザインに。 - 暗い:#006400
深緑。落ち着き・信頼感。背景やビジネス系に。
青

- 明るい:#ADD8E6
爽やかで清潔感。水や空を表すのにぴったり。 - よく使われる:#1919EB
誠実・信頼。企業や学び系のデザインに。 - 暗い:#00008B
落ち着きと知性。大人っぽい雰囲気に。
紫

- 明るい:#E6E6FA
上品で優雅。背景に薄く使うと柔らかい印象。 - よく使われる:#800080
高貴・個性。アクセントや目立たせたい部分に。 - 暗い:#4B0082
神秘的で落ち着いた印象。夜空やミステリアスな雰囲気に。
白

- 明るい:#FFFFFF
清潔感。背景の基本カラーになっている。 - よく使われる:#F5F5F5
少し柔らかい白。無機質になりすぎない。 - 暗い:#DCDCDC
グレー寄り。落ち着いた雰囲気を出すときに。
黒

- 明るい:#333333
真っ黒より柔らかい。文字色におすすめ。 - よく使われる:#121212
力強さ・シンプル。文字やアクセントに。 - 暗い:#111111
スタイリッシュ。背景で引き締めたいときに。
まとめ 色の使い方とカラーパレットを使いこなしてデザインを格上げしよう!
色はデザインの「雰囲気」を大きく左右する大切な要素です。
なんとなく選ぶのではなく、「どんな印象を伝えたいか」を意識して使うと、デザイン全体がぐっと見やすく、伝わりやすくなります。
- 色は人に印象を与える力がある
- Canvaのカラーパレットを使うと配色がまとまりやすい
- 無料版と有料版で機能に違いがある
- カラーコードを入力すると狙った色を簡単に再現できる
- 赤・青・緑など色ごとに印象やおすすめの使い方がある
最初は迷うかもしれませんが、パレットを保存したりお気に入りのカラーコードを控えておいたりすれば、少しずつ自分らしい配色ができるようになります。
ぜひ便利機能を使いこなしてデザインに活かしてくださいね♪