「バザーのチラシに地図を入れたい」
「名刺にお店の場所を載せたい」
——そんなとき、なんとなくGoogleマップのスクショを貼っていませんか?

実は、それ著作権的にアウトかもしれません!
この記事では、
- Googleマップのスクリーンショットを使うときの落とし穴
- 商用・配布用に安心して使える地図サービス(OpenStreetMap・国土地理院地図)
- Canvaでできる簡単な地図活用テクニック
を、Canva初心者でも分かるようにやさしく解説します。
Canvaで地図を使う なぜGoogleマップのスクショがダメなの?

結論から言うとケースによって著作権違反になります。
Googleマップは無料で使えるものの、著作権はGoogleが持っています。
つまり、勝手に切り取ったり、ロゴを消して配布したりすると規約違反になります。
具体的にダメなケース

- スクショの右下にある「Google」の文字を消した
- 必要な部分だけ切り取ってロゴが見えなくなった
- バザーのチラシに印刷して大量配布した
- お店の宣伝チラシにそのまま掲載した
これらは著作権侵害の可能性があり、最悪の場合、削除要請や法的トラブルになることも。
Googleマップを使いたいときの正しい方法
「じゃあ、まったく使えないの?」というと、そうではありません。
Googleも正しい方法での利用を認めています。
以下に正しい方法をまとめてみました。
(2025年9月までのもの)
Googleのガイドラインや規約はアップデートに伴う改変が多いです。
使用前には必ず自分で確認するようにしましょう。
OKな使い方(Googleが推奨)
- 埋め込み機能を使う→
ブログやホームページに地図を表示したいときは、Googleマップの「共有」→「地図を埋め込む」でコードをコピーすればOK。 - スクショでもクレジット表記を残す→
「Google」や©表記を絶対に消さない。
トリミングも基本的にNG。 - 商用・印刷物は要許可→
お店の広告やイベント案内など、不特定多数に配布する場合は別途申請が必要。
Canvaで地図を使う チラシを作るときはどうする?

Canvaでバザーの案内や名刺を作るとき、ここまでの話を聞くとGoogleマップの利用はややハードルが高いですよね。
著作権違反はしたくないけれど地図は使いたい!
そんなときに便利なのが、著作権的に自由度が高い地図サービスです。
Canvaで地図を使う おすすめ地図サービス2選
Googleが生活に身近な存在のため、なかなか他の地図サービスを利用することはないですよね。
「何を使ったらいいんだろう?」と困ってしまう人もいるかもしれません。
私も活用したことのある無料で使えるサービスを2つ、紹介します。
商用なのか公的に使用するのか、目的に合わせた活用がポイントです。
1. OpenStreetMap(オープンストリートマップ)

- 世界中のボランティアが作っているオープン地図
- 商用利用・加工OK(ただしクレジット表記必須)
- 無料で誰でも使える
無料で商用利用OKはとても嬉しい…!
こんなときにおすすめ
- バザーのチラシ
- お店のフライヤー
- 名刺のアクセスマップ
2. 国土地理院地図(日本国内限定)

- 国が提供している正確で信頼性の高い地図
- 学校・公共利用では比較的自由
- 印刷物や商用は申請が必要なケースあり
国が管理している安心感!
使用できる地図は国内限定です。
こんなときにおすすめ
- 町内会の防災マップ
- 学校行事の案内図
- 学区や町内、学校のお祭りチラシ
- 提出用書類に添付する地図にも利用可能
申請は国土地理院公式サイトから行います。
非営利でも印刷配布する場合は申請しておくのが安心です。
CanvaでOpenStreetMapの地図を使う手順
ここからは実際の使い方をステップ形式で解説します。
オープンストリートマップで解説してきます。
国土地理院地図の操作についても大きく変わることはありません。
手順①:OpenStreetMapで地図を表示

ブラウザで「OpenStreetMap」と検索。
公式サイトを開き、検索バーに住所や施設名を入力して場所を表示させます。
手順②:共有→ダウンロード

右の共有ボタンから使いたい形式を選択してダウンロードします。
URLでの使用も可能のため、サイトに埋め込むこともできます。
画像の保存は使いたい形式になっているか確認しましょう!
手順③:Canvaにアップロードしキャンバスに追加する
Canvaを開き、作成したい画像サイズを選択する。
左メニューから「アップロード」→地図画像を追加

スマホ・タブレットの場合
画像をサイドメニューのカメラロールから選択することができます。
アップロードしてもOKです。
パソコンの場合
サイドバーにカメラロールはありません。
アップロードを選択してファイルから画像を選択、アップロードしてください。
キャンバスにドラッグして配置、不要部分をトリミングする。

手順④:必要に応じて文字やアイコンを追加

- 駅アイコン、バス停マーク、矢印などでわかりやすくカスタマイズ
- 「ここです!」とテキストを入れるとさらに親切
クレジット表記を忘れずに!
デザインのすみっこに例:© OpenStreetMap contributorsとあればOK!
国土地理院地図を使いたい場合の注意点
国土地理院地図も操作はオープンストリートマップと大きく変わりません。
地形を断面図で見たり、計測のツールも使えます。
3Dで表示もできるので防災や学校の研究授業などにはピッタリです。
使うときの注意点はこちら

- 申請不要の場合も出典元を明記する
- 公共利用は比較的自由(学校・自治会・防災など)
- でもバザーやフリマなどで印刷配布する場合は「商用」とみなされることもある
- その場合は事前に承認申請が必要
申請はオンラインで簡単にでき、許可が下りれば安心して使えます。
Canvaで地図を使う OK・NG事例

Canvaで地図を使う際にどのような使い方をすると良いのかをまとめました。
実際に地図をデザインに使用するときはそのサイトの規約を確認するようにしましょう。
OK例
- Googleマップの埋め込みコードをそのまま掲載
- OpenStreetMapを使い、©表記を残して掲載

- 自作イラスト地図に住所+目印+最寄駅だけ記載
サイトのトレースはダメな場合が多いので注意!
NG例
- Googleマップのスクショからロゴを削除
- 無断で地図の色や線を加工して「オリジナル風」に改変
- 著作権表記なしで印刷物にそのまま使用する
初心者におすすめの使い分け
- 日本国内の地域イベント → 地理院地図が安心
- 海外を含む案件 → OSMが柔軟で使いやすい
- Webサイトに店舗情報 → Googleマップ埋め込みがベスト
- 印刷用チラシ・DM → Canva+OpenStreetMapでオリジナル地図
まとめ|「知らなかった!」を防ぐために
Canvaで地図を使うためのルールや無料で使えるサイトについて紹介してきました。
まさかGoogleのスクショがダメなんて…!
と思った人も少なくないのではないでしょうか。
- Googleマップのスクショは原則NG(埋め込みや共有リンクが安全)
- Canvaで使うならOpenStreetMapがベスト
- クレジット表記は必ず残す
- 商用・配布用は国土地理院などの公式データを検討
知らずに使ってしまうと、後から「削除してください」と言われたり、印刷し直しのコストが発生することもあります。
今日からは、安心して使える地図サービスを選んで、Canvaデザインを作りましょう!